まるで炎上商法 “超人ショー”と化した24時間TVの存在価値
■話題づくりになるなら批判も上等
そのあたり、視聴者もお見通しのようで、ネットには「偽善番組」「いい加減にしろ」「もうやらなくていい」といった声に多くの者が賛同している。
ある放送作家がその舞台裏について、こう言った。
「日テレは月間視聴率で先月、56カ月連続3冠王を達成し、在京民放の新記録と報じられました。絶好調にも見えますが、実はそうでもない。民放は全局で広告収入が前年度比でマイナスに転じていて、そこにはもちろん日テレも含まれるし、肝心の視聴率も頭打ちで、落ち始めているんです。そのため社員給与も制作費もカットの連続で、さらにコンプライアンス重視で規制も強まる中、高視聴率を出さなければならないとスタッフはアップアップ。若者を中心としたテレビ離れに何とか対抗すべく、話題づくりになるなら批判も上等、炎上商法に近い感じなんですよ」
制作サイドからすると、スポーツはその模様を中継するだけでいいという楽さがありながら、視聴率を稼ぎやすいコンテンツなのだという。お茶の間に知名度のあるタレントなら注目や共感をお手軽に集められる。ニッポン、ニッポンとあおるように、スタジオではやし立てる様子を合わせて流せばそれでOKというらしい。