NHKで共演 東出昌大も泣いた立川談志師匠の「ねずみ穴」
不倫問題くらいで、落語の番組がなくなるのはもったいない。ぜひ続けて欲しいものだ。
一之輔はマスコミの仕事のマネジメントをワタナベエンターテインメントに任せている。
「落語の仕事のスケジュールだけは、今も自分で管理してます。というのは、全て任せちゃうと、プロダクションは僕にとってメリットがないというか、分の良くない落語の仕事を断っちゃうんです。それはありがたい半面、中には『この仕事、3万しかもらえないし、真打ちがやる仕事じゃないんだけど、なんか楽しいし、行きたいんだよな』という仕事もあるんです。特に二つ目時代から行ってた地方の落語会なんか、小さな会場で、お客が20人くらいだけど雰囲気がいい。そういうとこにも行きたいのが芸人心理なんです」
現在、ラジオのレギュラーを2本持つ。
「FMの『サンデーフリッカーズ』という番組は10年続いてます。ニッポン放送の『春風亭一之輔 あなたとハッピー』は、始まって1年ちょっとなので、まだ模索中といったとこですか。『仕事をしながら聴いてる聴取者の邪魔にならないように』と言われたけど、僕のおしゃべりは、はっきり言って邪魔になります(笑い)」 (つづく)
▽春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)本名・川上隼一(かわかみ・としかず)。1978年、千葉県野田市出身。2001年、日大芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。前座名「朝左久」。04年、二つ目に昇進し「一之輔」と改名。12年、真打ち昇進。