春風亭一之輔 大いに語る
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一生懸命やる若手と枯れたおじいさん…それが寄席の世界
今月から新宿末広亭と浅草演芸ホールが再開した。一之輔は21日から末広亭の昼席に出演している。来月からは他の寄席も始まるが、休業中、落語ファンはどう過ごしていたのだろうか。 「週に1度は寄席や落…
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おかみさんのバルサン事件「ネタにしなきゃもったいない」
一之輔は、おかみさんと中学3年生、小学6年生の男の子、4年生の女の子の5人家族である。 落語家は高座であまり家族の話をしないものだが、一之輔はまくらで、よく家族の話をして笑わせる。 「…
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NHKで共演 東出昌大も泣いた立川談志師匠の「ねずみ穴」
NHKでは「超入門!落語THE MOVIE」に続き、2017年から「落語ディーパー!東出・一之輔の噺のはなし」という番組がEテレで始まった。司会は俳優の東出昌大である。 「とってもいい方なんで…
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柳家系のネタを多く持つのは小さん一門の師匠連のおかげ
真打ち昇進後の一之輔の活躍は目覚ましかった。寄席、ホール落語会、独演会など、毎日どこかで落語を演じる日々が続く。 ネタ数の多い割に、出来の悪い高座が少ないとの定評だった。 「師匠に教わ…
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弟子に対しても対抗心…落語家は大人げないほど負けず嫌い
一之輔の真打ち披露興行は2012年3月21日から、鈴本演芸場を皮切りに、末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場の順に各寄席を回った。 「抜擢昇進だからといって、仲間の妬みなんかはまるで…
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小三治会長が大抜擢 21人抜きのスピード昇進で真打ちに
2011年当時の落語協会会長は、現人間国宝の柳家小三治であった。小三治会長は任期中、「鶴の一声」で数々の英断を下し、評価が高かった。一之輔の真打ち昇進もそのひとつである。 「昇進のことを知った…
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可愛げのない前座「顎が上がってて、偉そうだ」と言われた
一之輔が春風亭一朝に弟子入り志願したのは2001年4月のことである。 「4月下席の末広亭です。楽屋口で初日(21日)から待ち伏せしてました。ところが、意気地がなくて、なかなか話しかけられない。…
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大学で学問より落語の稽古に熱中…師匠選びのポイントは?
春風亭一之輔は1978年1月、千葉県野田市で生まれた。本名、川上隼一。高校時代から、立川談志や古今亭志ん朝を追いかける落語ファンだったという。 「高校2年の夏に、日常の落語家を近くで見たくて、…
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ライブ配信が盛況で「強制的に後から金を取れないかなと」
落語をユーチューブでライブ配信した一之輔の試みは、連夜1万人以上が見た。後日見られるアーカイブの数が20万を超す回もあったという。 「強制的に後から金を取れないかなと思いました(笑い)。視聴者…
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らくごカフェで10日間ライブ配信…初日は1万アクセス超え
■昨年は900席 当代の人気落語家の中で最も若く、勢いがあるのは春風亭一之輔であろう。昨年演じた落語が、なんと900席というから、毎日2、3席演じたことになる。それだけ寄席出演と独演会の数が多…