落語
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7代目円楽を襲名した三遊亭王楽が狙うは「笑点」親子出演 6代目の遺言で後継に
落語家の三遊亭王楽(46)が来年2月20日付で7代目三遊亭円楽を襲名することが決定。30日、都内で記者会見が行われ、林家木久扇(86)と父の三遊亭好楽(78)と共に登場した。 父と同じく5代目円楽の弟子で、6代目円楽の遺言に...
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「自分が主催する会をやりたいですね。自分で開けばネタ下ろしもできますから」
白酒は独演会だけでなく、2人、または3人で催す会にも出る。一緒にやることが多いのが、三遊亭白鳥だ。 「2010年から始まった<Wホワイトの会>で、どっちも名前に白があるというだけで始めて、それが今も続いてます。白鳥兄さんの新作...
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「あたしの前にアンタッチャブルが出た時がありまして…」
3代目桃月庵白酒を襲名した当初、「読みづらい」などと言われたが、なじんでくると似合ってきた。 「芸名というのはそういうもんですね。談志師匠だって、襲名当時は、前名の小ゑんの方がいいと言われたと聞いてます。でも、談志以外の何者で...
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「三平兄さん(当時はいっ平)が前座には不相応なクレジットカードを持ってたんで…」
白酒の前座名は五街道はたご。街道と宿屋のつながりだ。 「当時、三平兄さん(当時はいっ平)が、前座には不相応なクレジットカードを持ってたんで、仲間で飲む時は、そのカードで払ってもらってました。兄さんが、『僕、今日は帰らなきゃいけ...
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卒業を待たず入門しようと「学生課で『中退と除籍はどう違うのか』と聞いたら…」
早稲田大学3年の年、白酒は就活の時期を迎えた。 「よく友達と飲みに行ってた店に、落語家さんが来てたんです。小三治門下の喜多八兄さん(故人)とはん治兄さんです。当時はまだ売れない二つ目だったのに、毎晩のように飲んでる。話を聞いて...
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師匠の五街道雲助が人間国宝に「そりゃ驚きましたよ。なにせ国の宝ですから」
中堅真打ちの桃月庵白酒は、愛嬌のある風貌で演じる歯切れのよい古典落語に定評があり、寄席や落語会に引っ張りだこである。人気がうなぎ上りの師匠に、大いに語ってもらおう。 まずは、師匠の五街道雲助が人間国宝になったことから。 ...
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「家族にも師匠(志の輔)にも話せない。それで、大師匠(談志)のお墓に行って、墓前に報告しました」
昨年秋、「笑点」の大喜利メンバー入りが決まってから8カ月間、晴の輔は沈黙を通した。 「おしゃべりの落語家ですから、誰かにしゃべりたい。でも口止めされてるので、家族にも師匠(志の輔)にも話せない。それで、言われたその日に、大師匠...
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「笑点」新メンバーに抜擢「高校野球からいきなりメジャーに行った感じでした」
人気番組、「笑点」の大喜利メンバーに抜擢された立川晴の輔。今が旬の落語家と言える。レギュラーが決まるまでの裏話や、立川流での修業の苦労話などを語ってもらった。 「3カ月たちましたが、まだ慣れませんね。『笑点特大号』(BS日テレ...
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「笑点」大喜利新メンバー立川晴の輔は“いじられ優等生キャラ”に決定? TVの怖さはこれからだ
日本テレビ系の演芸バラエティー「笑点」の大喜利メンバーを林家木久扇から引き継いだ立川晴の輔、はたしてウケているのか。世帯視聴率(関東地区)を見ると、お披露目の時の14.1%(4月7日)から10.4%(5月12日)と落ちてきているのが...
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「落語は健全なエンタメ。吉笑に弟子ができて、若い世代が増えたら、だいぶ変わるでしょう」
談笑の趣味は料理。NHKの「きょうの料理」への出演依頼が来た時は、どんな気持ちだったか。 談笑「うれしかったですよ。それまで落語家で出演したのは昇太師匠だけだそうです。あたしは、酒のつまみということで、焼き鳥と麻婆豆腐を作りま...
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「先日は『天狗裁き』の天狗を金星人にしました(笑)」(談笑)
談笑の著書、「令和版 現代落語論」には、多くのメッセージが込められている。 談笑「従来の落語ファンには、『時代が変わってきたのだから、落語も変わりますよ』と。落語をまったく知らない方には、『落語って、現代を語る楽しいエンターテ...
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「落語界は歌舞伎や相撲と同じように、コンプラという点で世間の認識と乖離しているのではと…」(談笑)
吉笑がNHK新人落語大賞で優勝したことは、業界やマスコミで注目され、真打ち昇進に弾みがついた。 吉笑「計画の流れの中で大きかったです。そこで、2023年の夏から5カ月連続、真打トライアルの会を博品館劇場で始めました」 ...
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NHK新人落語大賞で優勝し「大師匠(談志)のおかみさんにご祝儀を頂きました」
入門1年5カ月で異例の二つ目昇進を果たした吉笑は、どんな気持ちだったのだろうか。 吉笑「26歳で入門したので、30までには二つ目にと思ってましたが、そんなに早くなれるとは想定してなかったので驚きました。ただ、それによって落語芸...
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寄席で修業できない立川流の教育法とは?「談志を民主的にしたのがあたしです」(談笑)
2010年11月、吉笑は談笑に入門した。師匠はどんな印象を抱いたのだろうか。 談笑「やっと普通の子が来たなと。それまで弟子入り志願に来たのは普通じゃなくて、断りやすい人ばっかりでしたんで。テレビのロケの最中にガードマンが駆け付...
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吉笑が真打ち昇進内定「娘が嫁に行くような気持ち。寂しい反面、わくわくする楽しみがある」(談笑)
落語立川流では、立川志の輔の弟子、晴の輔が笑点の大喜利メンバーに決まって話題になっているが、談笑の弟子、吉笑もまた、今が旬の有望株である。 今回はその談笑師弟にご登場願い、大いに語ってもらった。まずは、昨年末に真打ち昇進が内...
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「親父に言われたことを思い出します。『野次馬根性で、何にでも興味を持たなくちゃいけない』と」
紙切り芸人はお客から注文を受ける。どんな題が出るのかわからない半面、定番の注文も多い。 「定番はその年の干支と季節の風物詩ですね。1月は『お正月』、3月は『おひなさま』、4月は『お花見』で5月は『こいのぼり』といったあんばいで...
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落語界最大の話題は五街道雲助の人間国宝認定…本人は「『誰がですか?』と聞き返しましたよ」
今年、落語界最大の話題は、五街道雲助が重要無形文化財、通称「人間国宝」に認定されたことであろう。東京の落語家では、柳家小さん、柳家小三治に次いで3人目である。 まずは、その知らせをどのように受けたのかを語ってもらおう。 ...
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人気落語家 柳家さん喬に学ぶ“笑い”の流儀…「落語でも間が大事。間は呼吸です」
人気落語家の柳家さん喬師匠が自身の「仕事論」ともいえる「柳家さん喬『笑い』の流儀」(ビジネス社)を上梓。本書の編集協力を務めた売文家の甘粕代三氏が読みどころを解説する。 ◇ ◇ ◇ 含羞の江戸落語第一人者が初めて...
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「笑点」卒業・林家木久扇の後任めぐり蠢く各協会の思惑…春風亭昇太は“司会利権”で増員画策
国民的人気演芸番組「笑点」(日本テレビ系)からの卒業が決まった林家木久扇(85)の後釜を巡って、キャスティング調整が揉めに揉めているという。 「9月から来年3月の卒業まで半年近くあるはずなのに、調整が間に合わないというんです」...
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真打ちがタレントにいじられても「テレビと落語は別物と割り切ってましたから」
こぶ平の真打ち昇進は1987年。入門わずか9年のスピード出世だが、これには込み入った事情がある。 「当時、落語協会には真打ち昇進試験がありまして、抜擢で三木助さん(先代)が先に昇進してます。僕も抜擢で受験しました。演じたのは『...
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こん平師匠に「うちの師匠は下ネタを嫌ったんだ。それを倅がやるとは何事か」と迫られた
1980年9月20日、先代林家三平が亡くなった。こぶ平はまだ前座である。 「父親と師匠、いっぺんに亡くしました。最後のテレビ収録で、新作の『源氏物語』をやったのですが、体力が弱ってますから、めちゃくちゃな出来でした。それでもや...
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親父は「〇〇ちゃん」と呼ばれる芸名がいいと考え、「こぶ平」に
正蔵は中学2年の時に、古今亭志ん朝の落語に魅せられ、独演会に出かけた。 「トリで演じたのが、『花見の仇討』でした。素晴らしかったです。それで父(先代三平)に、志ん朝師匠に弟子入りしたいと言ったら、困った顔をしました。『志ん朝さ...
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(1)来年は落語協会創立100周年、記念行事の実行委員長としてイベント企画を思案中
林家三平(先代)の長男として生まれ、祖父の名跡を襲名した9代目林家正蔵。「こぶちゃん」と呼ばれたこぶ平時代のイメージを持つ方も多いが、現在は落語協会副会長の重責にあり、寄席にも精力的に出演している。スター落語家の息子であるが故の苦労...
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「SWAのメンバーは創作の刺激になってますし、新作派の後輩たちには背中を押されてる」
彦いちは学生時代、極真空手の道場に通っていた。 「一時は大山倍達総裁に弟子入りしたいと思ってました。ところが、道場で化け物みたいな肉体と精神を持つ猛者連中に圧倒され、痛いのが好きじゃないこともわかったので、断念して木久扇に弟子...
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どこででも行けばネタが拾える! 新作落語は客の“あるある”話を引き出すことも
彦いちは、祭りが大好きだ。きっかけになったのは2008年、岩手県内に伝わる蘇民祭だった。 「あれは、下北沢の本多劇場でSWAの定期公演があった1月末のことです。数日後に自分の独演会<しゃべり倒し>が控えていて、何をやるか決まっ...
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出世作を生んだ三遊亭円丈の言葉 「君は君以外になれない」と言われ目が覚めた
1993年、彦いちは二つ目になったものの、とたんに暇になった。 「たいていの若手は二つ目になると暇になるもので、僕はカヌーにハマりました。それがアウトドアの最初です」 彦いちは落語界きってのアウトドア派として知られる。...
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「笑点」新メンバー春風亭一之輔に“新司会就任”密約説…注目は木久扇、好楽、小遊三の進退
日本テレビ系「笑点」の新メンバーになったのが、春風亭一之輔(45)。その背景には、一之輔の“笑点の司会昇進”の密約があったという情報が流れている。 「2月5日の笑点に初出演した一之輔は、『プロデューサーから、半年で司会にしてや...
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春風亭一之輔「笑点」新メンバー抜擢の決め手は? 演芸評論家・吉川潮氏はこう見た
昨年9月に肺がんのため亡くなった6代目三遊亭円楽さん(享年72)の後任となる「笑点」(日本テレビ系)の大喜利新メンバーが5日の放送で発表となった。 新メンバーに選出されたのは春風亭一之輔(45)。一之輔は司会の春風亭昇太(6...
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柳昇師匠は自衛隊慰問でF15に乗せてもらうと「こんどやったら勝てるね」
歌武蔵が敬愛する先輩、柳家喜多八に「もっと会をやらなきゃいけない」と言われ、2人で新たな会を始めるにあたって、もう1人入れて3人会にしようと意見が一致した。 「新作もできるということで、(柳家)喬太郎さんに頼んだら快諾してくれ...
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立川談志は亡くなっても弟子の食い扶持の面倒まで見ている 復帰高座での忘れられない思い出
つい最近、落語の立川流真打ち、立川談慶(57=円内)が本を出版したことが話題になった。名前を見てすぐにわかる通り、11年前に亡くなった立川談志師匠の弟子である。 本のタイトルが「武器としての落語 天才談志が教えてくれた人生の...