可愛げのない前座「顎が上がってて、偉そうだ」と言われた

公開日: 更新日:

 一之輔が春風亭一朝に弟子入り志願したのは2001年4月のことである。

「4月下席の末広亭です。楽屋口で初日(21日)から待ち伏せしてました。ところが、意気地がなくて、なかなか話しかけられない。雨が降ってるからよそうとか、思ってたのと反対の方向に行っちゃったとかで、6日目まで近づけなかった。7日目にようやく、『弟子にしてください』と頼んだら、近くの喫茶店に連れてってくれて、後日改めて親と一緒に来なさいということになりました。5月に入ってすぐ、親と一緒に会いに行って頼んだら、意外とあっさり、『それじゃ預かりましょう』と承諾してくれました。一番弟子の朝之助(現柳朝)兄さんはすでに入門7年で、二つ目になっていたのが幸いしたかもしれません」

 前座名は朝左久。

「師匠は、『3つ考えた』と、朝枝、小いち、朝左久と書いてくれた。すると、おかみさん(一朝夫人は歌舞伎役者、先代片岡市蔵の息女)が、『あたしは枝っていう字、好きじゃない』と言う。師匠も、『小いちじゃ小朝の弟子みたいだな』と。『朝左久は、歌舞伎の囃子方(立鼓)の望月長左久さんから取った。俺は朝左久が好きだな』って言うんで、これはもう『朝左久を頂きます』と言うしかないですよ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動