著者のコラム一覧
増位山太志郎元大相撲力士

1948年11月、東京生まれ。日大一中から一高。初土俵は67年1月場所、最高位は大関。引退は81年3月場所。引退後は日本相撲協会で審判部副部長を務めた。74年「そんな夕子にほれました」、77年「そんな女のひとりごと」などがヒット。画家として二科展入選の常連。「ちゃんこ増位山」(墨田区千歳)を経営。

<14>昔買ったサックスを引っ張り出して始めたら面白くてハマってます

公開日: 更新日:

 まずはリード。音が出なかったのはリードが原因でした。サックスの音が出るのは息を吹き込むと、マウスピースと取りつけたリードの開き具合で、ビビビと震えるからですが、リードとマウスピースの間が開き過ぎてスーと空気が抜けていた。

 リードの素材はケーン、日本でいう葦の仲間などでできていて、オープニングといって、マウスピースにくっつけた時の開きにランクがあるんです。アルトなら4とか5、テナーなら6とか。そのランクによって軽やかな音から太くて柔らかな音とかまったく違った音が出る。僕が使っていたのは6ですが、素人は6なんか吹けない、音が出ない(笑い)。

 しかも、リードはファイルドとかアンファイルド、アメリカ、フレンチとカットの形も違うし、しかも、柔らかいものから硬いものまでいろんな種類があって、自分で削ったり調整しないといけない。それに、消耗品だから、長い間吹いているとヘタってきて買い替えなきゃいけない。メーカーもたくさんある。だから、ウチにはいろんな種類のリードが箱いっぱいあります。

■あっという間に3、4時間が過ぎる

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