"民放3冠"テレ朝「世帯視聴率重視」の賭け…独自路線走るも2桁台キープは困難に
「テレ朝の基準である『ファミリーターゲット』を見ると、5月25日の『報ステ』は4.8%(世帯12.5%)で、裏番組のTBS『水曜日のダウンタウン』の5.1%(世帯7.3%)に負けています。他の日は『報ステ』が勝っていますけどね。同じ25日、世帯11.0%の『特捜9』は"ファミリーターゲット"だと2.7%でした、同時間帯で民放4位。午前中の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』は2桁の日も珍しくなく、世帯ではダントツの1位です。しかし、“ファミリーターゲット”では民放3位に落ちます。両番組とも、60代以上の視聴者が多数を占めていると思われます」(前出の民放関係者)
■早川洋会長は「全階層に番組を楽しんで頂く」と意気込むが…
現状、テレ朝の視聴者はシニア層中心のようだ。ただ、それは狙い通りでもあるという。早河洋会長は20年春の会見で「シニア層はお金を持っている。若者の消費活動は変わってきており、高額商品を回避する。この層が本当に購買を牽引するのか首をかしげる」と話し、「全階層に番組を流して楽しんで頂く」と意気込んでいた。今春の改編会見でも、西新取締役コンテンツ編成局長が「若年層だけでなくシニア層も重視した。全年齢層に対応するタイムテーブル」と説明している。