著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

浅香あき恵が繰り出すネーティブも納得の大阪弁と気遣いは「大阪のおばちゃん」そのもの

公開日: 更新日:

 ワンマンで嫌みな女社長から、涙を誘うお母さん役まで、どんな役柄でも自在にこなされる浅香あき恵さん。新喜劇になくてはならない存在です。

 初めてお会いしたのは1985年ごろ、記憶が正しければ「吉本コメディ」で巨人さんの恋人役のマドンナ時代でした。その後も楽屋でお会いすることが多く、駆け出しの私に声をかけてくださっていました。

 とにかく、気遣いぃで親切。私が新喜劇を書くようになって稽古に立ち会っていた時に、何事もないように頭痛などを我慢していると見逃さず、稽古の合間を見て、「しんどいんちゃう? 大丈夫?」「ちょっと頭が痛いだけで大丈夫です。ありがとうございます」「アカン、アカン、薬取ってきたげるわ、ちょっと待っといて~」と走って頭痛薬を取りに行ってくださっていました。それは誰に対しても同じで、「よく周りを観察されてるなぁ」と感心することが数多くありました。

「おせっかいやきやねん!」と謙遜されますが、まさに「大阪のおばちゃん」そのもの。

 それが話を伺うと、根っからの大阪人ではなく大分の出身で高校生の時に引っ越してきたとのこと。“ネーティブな大阪弁”は案外難しく、同じ関西でも、京都や神戸とも違います。以前、三重と山梨出身のニューヨークの2人がNSCのOBネタ見せで大阪弁を使ったネタを披露しましたが、ネーティブからすると違和感があり、大阪では“大阪弁もどき”は使わない方がいいと言ったこともあるくらいです。それが大阪人が聞いてもなんの違和感も持たない大阪弁を話されるのですから、あき恵さんは耳がいいのだと思います。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  3. 3

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  4. 4

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  5. 5

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  1. 6

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  2. 7

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  3. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  4. 9

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  5. 10

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭