81歳ボブ・ディラン1時間40分の熱唱で証明した「生涯現役」 日本ツアーを展開中
1962年のレコードデビューからはや61年、63年発表のセカンドアルバム「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」収録曲として、名曲「風に吹かれて」が世に出て実に60年である。16年にノーベル文学賞受賞など、輝かしいキャリアは数え切れない。それでも、もう十分とは考えず、いまも走り続けている理由はどこにあるのだろうか。
「ノーベル賞については『とても光栄』とのコメントは出していますが、祭り上げられたことは、むしろ不本意だったようにもみえます。本人にとって、ボブ・ディランとはあくまでステージでさまざまな人生のうつろいを歌い、表現するショーマンなのだと思います。一曲ごとに雰囲気が変わり、歌手であるとともに俳優であり、哲学者のようでもあるし、そうやって歌い続けることが生きることと同義のようにも見えます」(チャッピー加藤氏)
■S席は2万6000円
そんな一流のエンターテイナーの生歌に触れられる機会はそうそうあるものじゃない。それで、多くのファンが駆けつけているのだろう。とはいえ、東京公演で発売された当日券、S席は1枚2万6000円(税込み)ナリ。円安ということもあり、一般サラリーマンにはとても高額だが、それでも売れてしまうのだから、それだけでもさすがと言うべきか。