著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

どの役を演じても滑稽さがにじみ出る 岡部たかしの「おもろい」人生

公開日: 更新日:

「お笑いから役者さんもやってヨガやるって、(片岡)鶴太郎さんと同じだなって(笑)」
 (渡辺江里子/フジテレビ系「ボクらの時代」8月11日)

  ◇  ◇  ◇

 芸能界には、意外な関係性があることが少なくない。お笑い界と俳優界、活躍する場は違えど、ともに“遅咲き”のブレークを果たしたという共通点のある阿佐ヶ谷姉妹と岡部たかし(52)も、その一組だ。彼らは実は、劇団東京乾電池の研究生時代に同期で「えりりん」「きむみほ」「おかっち」と呼び合う間柄なのだ。

 岡部は役者活動と並行して浅草の東洋館でピン芸を披露したり、演劇ユニットでコント公演にも参加したり。お笑い系の舞台にも挑戦し、現在はヨガに週3~4回通っている。そんな岡部の経歴を阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子が評して語ったのが、今週の言葉だ。

 もともと岡部は役者になるつもりなんてなかった。地元・和歌山で普通に就職したが、その職場が厳しく、何より面白くなかった。なにか面白いことをやりたい。そんな時に見たのが東京乾電池の公演だった。それまでの演劇のイメージとは違い、聞こえないような小さな声でしゃべりながらも笑える。なんでこんなに面白いんだろうと興味を持ち、東京乾電池の研究生に応募、役者の道を進み始めたのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  3. 3

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  4. 4

    巨人「助っ人野手の獲得下手」汚名返上できた納得の理由…今年はなぜ2人とも“当たり”?

  5. 5

    そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

  1. 6

    佐々木朗希にメジャースカウト「合格点」も…“投げては休む”は米国で受け入れられるのか

  2. 7

    巨人・坂本勇人は《潔くユニホーム脱ぐべき》低迷でも“1年延命”で現役続行か

  3. 8

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  4. 9

    “異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

  5. 10

    やす子に始まり、やす子に終わった…一体、誰のための「24時間テレビ」なのか