フジテレビ赤字転落でシワ寄せ食らう人気番組はどれだ? 大物MC以外は一気に予算削減か?
ドラマは経費が削られ…
ドラマはロケを減らし、セットでの収録や回想シーンを増やして経費を削る。すでにロケが難しくなっているのが、月9の「119エマージェンシーコール」だ。横浜市消防局司令課が舞台で、横浜市が全面協力して大掛かりなロケが行われているが、山中竹春・横浜市長は「(中居問題でフジテレビが)あまり許容されない状況になるなら、対応を考えたい」としている。収録はまだ3分の2しか終わっておらず、制作費が削られたうえ、横浜市から協力を断られたら、放送回数の短縮を検討せざるを得なくなるだろう。
視聴率急落の香取慎吾主演「日本一の最低男」は、途中打ち切りのピンチである。
「めざましテレビ」「土曜はナニする!?」など情報ワイドは、リポーターの地方からの生中継は経費がかかるので減る。「Live News イット!」は仰天映像が豊富なのだが、海外ものは買い付け費がばかにならない。今後は視聴者がスマホで撮った投稿映像が多くなりそうだ。
「なりゆき街道旅」など旅番組も、タレントが温泉につかって、ごちそうに舌鼓なんてぜいたくツアーはできない。ディレクターが格安旅を体験するスタイルに変わるだろう。
「増えるのはクイズです。もともと大物俳優でも番組宣伝がらみの出演が多いので、制作予算は抑えられていますが、『ネプリーグ』などはギャラが10万円程度のスポーツ選手の出演を増やして、さらに安く作るでしょう。トーク中心の『ぽかぽか』も同様です」(前出のプロデューサー)
夏の「27時間テレビ」も休止とみられている。
(コラムニスト・海原かみな)