希代のモテ男で暴れん坊ショーケンには数々のセクハラ、パワハラの逸話がある
初顔合わせの日、ショーケンは早乙女さんに事務所名をたずね、その後は一切近づいてこなかったそうだ。モテ男は危険を察知する能力も高かったと思われる。彼がモテるのは、ちょいワルな雰囲気と、言いたい放題の“大物感”だと教えてくれた女優がいたものだ。
そんなショーケンは製作スタッフに対するセクハラ・パワハラで映画の降板騒動もあった。
またある日は、京都の撮影所で何が気に入らなかったか、食堂のテーブルや椅子をひっくり返し、醤油差しなどを散乱させていた。ちょうど同じ日に石原軍団も撮影しており、オロオロする食堂の女性から「たった今、ショーケンが暴れて」と聞いた渡哲也が「ショーケンを呼んで来い! ぶっ飛ばす」と大声を張り上げたところ、壁の外で聞いていたショーケンが撮影所から走って逃げたことがあった。また、ドラマ撮影中の若手の佐藤浩市に「親父(三国連太郎)に似てヘタクソだな」と言い放ったこともある。
昨今、テレビ周辺をめぐるコンプライアンス無視の事件が話題となっている。暴れん坊のショーケンは今ならアウトだ。