ストレスゼロでも…知っておきたい円形脱毛症の5つの知識
治療は、ステロイド剤などの外用剤、液体窒素を用いた冷却療法、頭部にかぶれを起こす局所免疫療法、ステロイド剤の局所療法、紫外線療法などが行われる。慎重な選択になるが、入院して大量のステロイド剤を点滴するステロイドパルス療法もある。
「ステロイドパルス療法を除き、早期開始が治療成績を如実に上げるというものではない。ガイドラインを基本に、患者さんの様子を見ながら時にはいくつかの治療を組み合わせて経過を見ます」
円形脱毛症の患者にはアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を併発している人が多く、抗ヒスタミン剤の服用で症状が改善したという報告もあり、実施されている。
ストレスはひとつの引き金に過ぎないが、それとは別に円形脱毛症そのものがストレスになり、引きこもりなどになるケースも。だからこそ「思い詰めない」ことだ。
⑤子供の例では親の態度も重要
円形脱毛症は好発年齢が特になく、子供から高齢者まで発症する。
「子供の場合、両親の過度な不安が子供に伝わり、子供の不安をよりあおることが珍しくない。お子さんの前では心配や不安を口に出さないように、と指導します」
子供の円形脱毛症もメカニズムは大人と同じ。ただ、治療は安全面を考慮して、外用薬や冷却療法、局所免疫療法など、大人よりも限られる。