ストレスゼロでも…知っておきたい円形脱毛症の5つの知識

公開日: 更新日:

 治療は、ステロイド剤などの外用剤、液体窒素を用いた冷却療法、頭部にかぶれを起こす局所免疫療法、ステロイド剤の局所療法、紫外線療法などが行われる。慎重な選択になるが、入院して大量のステロイド剤を点滴するステロイドパルス療法もある。

「ステロイドパルス療法を除き、早期開始が治療成績を如実に上げるというものではない。ガイドラインを基本に、患者さんの様子を見ながら時にはいくつかの治療を組み合わせて経過を見ます」

 円形脱毛症の患者にはアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を併発している人が多く、抗ヒスタミン剤の服用で症状が改善したという報告もあり、実施されている。

 ストレスはひとつの引き金に過ぎないが、それとは別に円形脱毛症そのものがストレスになり、引きこもりなどになるケースも。だからこそ「思い詰めない」ことだ。

⑤子供の例では親の態度も重要

 円形脱毛症は好発年齢が特になく、子供から高齢者まで発症する。


「子供の場合、両親の過度な不安が子供に伝わり、子供の不安をよりあおることが珍しくない。お子さんの前では心配や不安を口に出さないように、と指導します」

 子供の円形脱毛症もメカニズムは大人と同じ。ただ、治療は安全面を考慮して、外用薬や冷却療法、局所免疫療法など、大人よりも限られる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する