昔見た見せ物小屋の雰囲気を思い出したライブステージ

公開日: 更新日:

野毛(横浜)③

 知らない町に行って酒が飲みたくなったとき、どんな店を選ぶかで、飲み手の酒飲み偏差値が分かる。昔、何も情報がないときは焼き鳥屋を探せ、と先達に教わったことがある。その先達は若いころ世界中をバックパックで放浪していた。腹が減ったときはチキンを食えば間違いない、という。べラボーにまずい唐揚げはないし、腹が減っていればどんな唐揚げだってうまい。しかも鶏肉は安い。だから店が決まらないときは焼き鳥屋に限るというわけである。

「もつしげ」の絶品塩煮込み

 野毛はそんな焼き鳥密度が高い。焼き鳥ばかりではなく、もつ焼きも豊富だ。昔、もつ焼き屋に女子を連れていくと珍しがられて男の株が上がったものである。単に安かったから連れて行っただけなのだが。

「これは何?」「ハツ、心臓だよ」「おいし~」。今では立場が逆だ。女子が男を引っ張ってもつ焼き屋に入っていく。そんなカップルが多いのが本日1軒目の「もつしげ」。一押しは塩煮込み(650円)。大根などの野菜は一切入らず、薬味のネギと牛モツのみ。きっと何度も何度も煮こぼしたであろう透明に近いすっきりとしたスープが絶品だ。この煮込みなら夜中に食べても女子たちにもOKだろう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出