著者のコラム一覧
金森たかこマナー講師

大阪府出身。ビジネスマナー講師として、企業や行政機関などで講演・研修・コンサルを行う。フリーアナウンサーとしても活躍。

鏡餅は刃物で切ってはいけない…「鏡開き」も切る、割る、砕くではない言い換えた表現

公開日: 更新日:

 1月7日は「人日の節句」。この日の朝、春の七草(セリ、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた「七草がゆ」を食べ、邪気を払い一年の無病息災を祈ります。

■鏡開き      

 1月11日は、飾っていた鏡餅を下ろし、おしるこやお雑煮にしていただく「鏡開き」です。

 鏡餅は、木づちでたたいて砕いたり、手で割って小さくして調理するのがしきたりです。包丁を使わないのは、神さまにお供えしていた鏡餅を刃物で切るのは縁起がよくないとされるから。また、もともとは武家の風習であったため、刃物で「切る」のを避けたからともいわれています。

「鏡開き」という言葉も、「切る」「割る」「砕く」を、縁起のよい「開く」という言葉に言い換えた表現です。

■小正月      

 1月15日は、旧暦の正月にあたる「小正月」です。「小正月」には、年神さまをお迎えするために飾っていたしめ縄や書き初めなどを神社で燃やし、年神さまをお送りする「左義長」「どんど焼き」などと呼ばれる火祭りが行われます。この火で焼いたお餅を食べると一年間健康で過ごせるなど、地方によってさまざまな習わしがあります。

 また、1月15日の朝には「小豆がゆ」を食べて健康を願うという風習もあります。小豆は、その赤い色で邪気を払う、縁起物とされています。

 いつもお読みくださりありがとうございます。今年も健やかな日々をお過ごしになりますように。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…