鏡餅は刃物で切ってはいけない…「鏡開き」も切る、割る、砕くではない言い換えた表現
1月7日は「人日の節句」。この日の朝、春の七草(セリ、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ)を入れた「七草がゆ」を食べ、邪気を払い一年の無病息災を祈ります。
■鏡開き
1月11日は、飾っていた鏡餅を下ろし、おしるこやお雑煮にしていただく「鏡開き」です。
鏡餅は、木づちでたたいて砕いたり、手で割って小さくして調理するのがしきたりです。包丁を使わないのは、神さまにお供えしていた鏡餅を刃物で切るのは縁起がよくないとされるから。また、もともとは武家の風習であったため、刃物で「切る」のを避けたからともいわれています。
「鏡開き」という言葉も、「切る」「割る」「砕く」を、縁起のよい「開く」という言葉に言い換えた表現です。
■小正月
1月15日は、旧暦の正月にあたる「小正月」です。「小正月」には、年神さまをお迎えするために飾っていたしめ縄や書き初めなどを神社で燃やし、年神さまをお送りする「左義長」「どんど焼き」などと呼ばれる火祭りが行われます。この火で焼いたお餅を食べると一年間健康で過ごせるなど、地方によってさまざまな習わしがあります。
また、1月15日の朝には「小豆がゆ」を食べて健康を願うという風習もあります。小豆は、その赤い色で邪気を払う、縁起物とされています。
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