(64)Wi-Fiに代わる新規格「Matter」がスマート家電の“革命”に
最近のIoT(インターネットにつながるモノ)家電には「Matter(以下マター)規格準拠」と書かれているものがあります。新しく決まったスマートホームの標準規格です。家電IoTの規格と言った方がわかりやすいでしょうか。家電のIoTは、現在Wi-Fi、Bluetooth接続で行われています。問題がないように見えますが、どうしてマターという規格が決められ導入されたのでしょう?
Wi-FiはIoTが提唱される15年ほど前に導入された通信規格です。使用開始は1997年。PCが一気にビジネスに入り込んだのはウィンドウズ95や98が理由ですから、ほぼ同時期です。
Wi-Fiのポイントは2つ。1つは通信速度が速いこと。このため、動画、大容量静止画が当たり前になった現代でも使われています。もう1つは認証制度。「Wi-Fiロゴ」が付いているデバイスは、異なるメーカーであっても、相互接続が可能です。
欠点は、障害物、電波干渉によって不安定になることです。一軒家の場合、1階はOKなのに、2階はダメなこともあります。また、電力も結構消費します。