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髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

病院で看護師に蹴り…広末涼子さん逮捕の「ペイハラ」って何だ?

公開日: 更新日:

 皆さんも聞きなじみのある「カスハラ」に関しては、1日から全国で初めてとなるカスハラ防止条例が東京都で施行されるなど、自治体・企業をあげて対策を進める機運が高まっています。

 これに対して、ペイハラは、まだその言葉の浸透率も認識も低いと言わざるを得ません。独自にペイハラに対する指針を定めている病院であっても、厚生労働省のカスタマーハラスメント対策企業マニュアルの「カスハラ」の定義を敷衍(ふえん)して対策しているのが現状です。

 確かに、対価を支払ってサービスを受ける患者と、医療サービスを提供する医療機関という関係性を見れば、ペイハラもカスハラの一類型であるといえます。しかし、ペイハラの場合、患者と医療従事者との身体的な接触も多く、患者からの暴力などが発生しやすい構造にあるといえますし、医療の専門性ゆえに患者と医療従事者との意思疎通が図りづらいといった側面もあります。そうだとすれば、「カスハラ」とは異なる「ペイハラ」ありきの対策の必要性があるといえます。

「お客様は神様」からの脱却が図られ始めている今日、「患者は神様」からの脱却もまた求められているといえます。

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