攻撃的サッカーは勝てず…イタリアが「死のグループ」で敗退

公開日: 更新日:

 イングランドとともに「死のグループ」の敗者となったのは、首位突破の本命どころか、優勝候補とまでいわれたイタリアだった。スペインを含め、これでワールドカップ優勝経験国がグループリーグで3カ国も消えた。

 EURO12は準優勝、コンフェデ杯で3位と結果を出してきたプランデッリ監督は、「ブラジルW杯でもリスクを取って攻める」と断言していたが、完封負けのコスタリカ戦に続き、この試合も攻撃陣が不発。後半は大黒柱FWバロテッリをベンチに下げ、伝統の“カテナチオ”でドロー狙いに切り替えたものの、ウルグアイのセットプレー1発に沈んだ。

 攻撃的なイタリアの敗退は、ザックジャパンの失敗とも符合する。試合会場はマナウス、レシフェ、ナタウと、どこも高温多湿。涼しいキャンプ地マンガラチバからの移動距離も32カ国中3番目に長い1万3700キロ(日本は1万1500キロで4番目)と、酷な条件ばかりが揃っていた。今大会、「攻めて勝つ」サッカーは、完全な見立て違いのようだ。

 契約が2016年まで残っていたプランデッリ監督とイタリアサッカー連盟のアベーテ会長が試合後、辞任の意向を表明した。
 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…