折り返し前から“カンフル剤” 日ハム「新人事」は吉と出るか
巻き返しの「二の矢」となるのか。
29日に栗山監督の来季続投を発表した日本ハム。30日には大塚外野守備走塁コーチと紺田二軍同コーチが入れ替えと、立て続けにコーチの配置転換まで行った。
理由は走塁面でのミスが目立ってきたからだという。大塚コーチは評論家時代と変わらず、ひょうきんな人物。選手を厳しく抑え付けるといったことがなく、練習中もジョークを飛ばすなど、若干チーム内の雰囲気が緩んでいたことは確かだ。紺田コーチは33歳と指導者としては若いが、二軍では守備走塁面で的確なアドバイスをすることも多い。本人も選手と年齢が近いがゆえに、なれ合いにならないよう距離を置いている節もある。一軍選手を引き締めるという点で、今回の抜擢となったようだ。
栗山監督が契約最終年とあって、日ハムはチームの空中分解を恐れていた。選手も「次は誰か」となれば浮足立ちかねないし、スポーツ紙などで後任監督が取り沙汰されれば、なおさらだ。足元が定まらなければ野球に集中できず、プレーにもミスが出やすくなる。日ハムはそれが走塁だった。
だからこそ、異例ともいえる前半戦中に指揮官の続投発表とコーチ入れ替えを行ったようだ。
とはいえ、まだシーズン残り試合は70試合以上。この時期からムチを入れて大丈夫か、心配になるのだ。