サヨナラ負けにボー然 日ハム栗山監督が悔やむ「今成の放出」
試合後、同僚に水を浴びせられた阪神のマートンは歓喜の表情を浮かべた。延長十二回2死一、二塁から中越え二塁打でケリをつけた直後のことだ。
サヨナラ負けを食らった日本ハムの栗山監督はしばしボー然。グラウンドを見つめ少しの間、ベンチから立ち上がれなかった。
試合前にはサヨナラ負け以上にショッキングな出来事があった。三塁手で中軸を打つ3年目の近藤健介(20)が、左太もも裏の筋挫傷で登録を抹消されたのだ。
日ハムは今、深刻な捕手難だ。オフに鶴岡がFAで退団。2番手捕手の近藤が送球イップスで三塁に回り、大野に続く捕手はオフに巨人から金銭トレードで獲得した市川1人。万が一の時に守れる近藤もリタイアした。
一昨年の開幕直後、3番手捕手だった今成を阪神に放出。近藤を育てるのが主な目的だったとはいえ、当時とは事情も変わってきた。
そこへいくと今成は打撃が良い上に、三塁も捕手もできる。それなりの選手を出すことを覚悟して今成を返してもらえば、とりあえず穴は埋まるが…。