復帰バレが即故障も 単独首位ヤクルトは「営業面」も順風満帆
ヤクルトが24日の巨人戦でサヨナラ勝ち、セの単独首位に立った。前年の最下位球団が、開幕1カ月弱ながら好調をキープしていることで営業面にも変化が出ている。マスコミ関係者が言う。
「今年は真中新監督が就任するなどチームへの期待感、営業努力もあってか、看板広告のスポンサーが5社ほど増えた。ネット裏、ベンチに広告を設置しましたが、これだけで前年比5000万円以上の増収といいます。新設した4人がけの『マイナビシート』も、グラウンド全体を見渡せることもあり、売れ行きが好調のようです」
ヤクルトは数年前、外野フェンスに全面広告を出していたIT企業が撤退。3年5億円といわれる収入が吹き飛ぶなどスポンサー集めに四苦八苦した時期もあった。
「当時はリーマン・ショックも重なり、広告がなかなか見つからなかったが、今年は違う。このまま上位にいてCS進出、優勝となれば、広告を取る際の指標となる観客動員増につながる」(球団関係者)
この日の巨人戦では助っ人のバレンティン(30)が昨年のアキレス腱手術から復帰。4番・左翼で今季初出場したものの、左太もも付け根の違和感で六回の守備から交代。25日に病院でMRI検査を受けるという。
今季のヤクルトはバレ抜きで好調を維持、商売も順調だ。この日のサヨナラ勝ちにしてもバレがベンチに下がった後だった。ようやく出てきたと思ったら、その日の試合でケガする助っ人なんて、もう必要ないんじゃないか。