自衛隊の父びっくり ロッテ1位・平沢「幼児期の観察眼」
■小2で左打ちに転向
小1から大河を預かった塩竈リトルの石田和弘監督(54)もこう言う。
「大河は自分がプレーしないときはバットをいじりながら、人の動きをじっと観察している。だから教えなくてもカバリングもしっかりできる。小2の時だったか、ひとりでグラウンドにいる時、打席に立って左中間に打ったつもりで二塁へ走っていた。イメージトレーニングっていうんですかね。左打ちにしたのも2年から。やってみたら?と言ったら、1カ月ぐらいできれいなスイングで打ち始めた。5年生の頃には手のひらはマメでゴツゴツですよ。大河はヒットばかり打つからチームメートがうらやましがる。『おまえら、大河の手を握ってみろ』と言ったことがある。二塁を守れば右翼前の飛球をホームに背中を向けて捕っちゃう。20年間ぐらい子供を見ていますが、こういう子がプロに行くのかもしれないと、初めて思いました」
政幸さんも「好きなものにのめり込むし、悔しさをそのままにしない性格ですね」と言って、次のようなエピソードを語ってくれた。
「大河が幼稚園の年長の時、ディズニーシーに行ったのです。でも、身長が10センチぐらい足りなくて楽しみにしていたインディ・ジョーンズのアトラクションに乗れなかった。大泣きしましてね。毎日牛乳を飲むと身長が伸びると諭したら、次の日から毎日牛乳を1リットルも飲むようになった」