巨人ドラ1右腕・桜井の母語る「天才児秘話」と「ベンツ事件」
巨人のドラフト1位右腕・桜井俊貴(22)の父・忠俊さん(56)は兵庫県内の高校を卒業後、神戸市内に本社を構える洋菓子メーカー「ゴンチャロフ」に就職した。大正12年創業。ロシア人のマカロフ・ゴンチャロフ氏が、現在も異人館の街として有名な神戸市生田区北野町で個人経営を始めてから92年。今は「神戸発祥の高級チョコレートの老舗」として全国に100以上の店舗を展開している。忠俊さんは、その「ゴンチャロフ」で勤続40年弱、工場勤務などで一家を支えた。
そんな忠俊さんと専業主婦の幸子さん(53)との間に生まれた俊貴は、3896グラムのビッグベビーだった。「他の子と比べて何回りも大きかったです」と言う幸子さんは身長158センチだが、忠俊さんは180センチの長身。
「主人のお兄さんは190センチ、祖父も180センチほどあって、主人の方は大柄な家系。体格も運動神経も父親譲りです」と幸子さんは笑う。
この祖父は日本拳法の師範で道場を開いていたものの、息子の忠俊さんも孫の俊貴も道場には入らなかった。