自衛隊の父びっくり ロッテ1位・平沢「幼児期の観察眼」
松尾芭蕉がこの地を訪れたことを「奥の細道」に記している多賀城市は、仙台市の北東側に隣接する都市だ。大河はここで、父・政幸(49)、母・恵(45)の次男として生まれた。
政幸さんは中学から野球を始め、宮城県立泉高校では外野と投手をやっていた。卒業後、母が勧めた地元の自衛隊に入隊。「今では地元の草野球チームで楽しんでいます」と言う。
母の恵さんは中学まではバレーボールをやっていたそうだが、「高校に入ると帰宅部になったと言ってました」(政幸さん)。
平沢家は、政幸さん夫妻に大河の兄(20)、妹(16)、弟(12)の6人家族。05年までは、6畳2間と、キッチン、リビングという2LDKの自衛隊官舎で生活。同年に92坪の土地に5LDKの2階建てを新築した。大河はそこから自転車で15分のところにある仙台育英高に通っていた。
「中3の時、2、3の高校から声がかかりましたが、東北はまだ甲子園で優勝がない。私としては目の前に強い高校があるので、地元で優勝を目指して欲しいと思っていたのでよかったです」(政幸さん)