ソフトBドラ1高橋純平 ハム大谷級への成長に足りないもの
3球団の入札が競合して、ソフトバンクに1位指名された高橋純平。春のセンバツでは150キロをマークしたし、素質に恵まれたスケールの大きな投手であることは間違いない。
問題があるとすれば体か。左太もも肉離れのため夏の岐阜県大会ではほとんど投げずに敗退。夏の甲子園後のU-18では代表メンバーに選ばれながら、出番はわずかだった。素質はあるが、ケガが問題視されてプロ入りした高校生といえば、日本ハムの大谷翔平がそうだった。最後の夏に地区予選で160キロをマークしたものの、2年時は骨端線損傷でほとんど投げられなかった。
高橋はプロ入り後、大谷のように活躍できるのだろうか。気になる点があるとすれば、大谷には高校時代からあったスタミナだ。
「大谷は大きなケガをしていても、練習試合などで連投、2試合続けて安定したピッチングをしたことがあった。高橋はそこが未知数なんです。センバツでは連投だった準々決勝の浦和学院戦でスタミナ切れ。抑えが利かず、球が浮いたところを打ち込まれた。県岐阜商の小川監督は昨秋就任したばかり。ドラフトの目玉だった右腕を目いっぱい追い込んでケガでもさせようものなら、責任問題になりかねない。最後の県予選で無理をさせなかったのもそんな背景があるからでしょう」(在京球団スカウト)
じっくりと鍛えればスタミナ不足も解消されるが、大谷のように1年目から先発で活躍するのは難しいというのだ。