19年W杯8強入りへ 高校ラグビーの逸材をどう伸ばすべきか
7日の高校ラグビー準決勝は東海大仰星(大阪第1)、桐蔭学園(神奈川)のシード校が順当に勝ち上がり、それぞれ11日の決勝進出を決めた。
東海大仰星、桐蔭とも高校日本代表(U-17、18)に両軍合わせて13人が名を連ねる大会屈指のタレント軍団。大半の選手が4月から関東や関西の強豪大学に進学予定だ。将来的に日本代表になる可能性を秘めた逸材ばかりだが、世界で通用するまでに成長するかは疑問だ。
昨年のW杯で優勝候補の南アを破ったとはいえ、日本が世界の強豪と互角に渡り合うことができないのは、大学ラグビーの弊害も原因の一つと指摘する声もある。
例えば、「日本の高校から大学、トップリーグまで、選手に規律を守らせ、従順にするためだけに指導されている」というエディー・ジョーンズ前日本代表ヘッドコーチ(HC)の言葉を借りるまでもなく、ラグビー界は前近代的な体質がはびこっている。
実際、日本代表選手を輩出する高校、大学でも依然として精神論を振りかざす指導者は珍しくない。フィジカル強化を重視するあまり、体のサイズは大きくなっても走れないFWや、戦術を徹底させるだけで臨機応変にプレーできないBKは少なくない。