新体操・竹中七海「五輪で金が夢」高2から年350日間の合宿
竹中七海(新体操 団体/21歳・みなみ新体操クラブ所属)
マイペースな性格も取りえだという。
「試合本番中、正面が分からなくなってしまうという、まさかのハプニングがありました(笑い)。一瞬、焦ったものの、落ち着いてすぐに次の技につなげられました。マイペースさがあったからこそですかね」(竹中)
■往復100キロを通った小学生時代
大学で合気道に励んだ父と母のもと、愛知県豊田市に姉妹の長女として誕生。幼少期は県南部の海に面した町、知多郡美浜町で過ごした。そんな竹中が新体操と出合ったのは保育園児の頃だ。スポーツ施設で体験レッスンに参加し、リボンに対して強烈に心引かれたことから、競技人生の幕が開けた。
小学校低学年の頃は、学校が終わるとすぐに母が運転する車に乗り込み、名古屋市内にある、みなみ新体操クラブまで往復約100キロかけて通った。
「友達とはあまり遊べませんでしたが、新体操がとても好きだったのでまったく苦になりませんでした。ただ、練習場が遠かったので布団に入るのが夜遅くになってしまう。小学3年で名古屋市に引っ越しました。幼い頃から私のやりたいスポーツをさせてくれ、送り迎えや衣装、食事まで、たくさんのサポートを惜しむことなく与えてくれる両親には感謝しかありません」(竹中)
6年生の時にはアメリカのアトランタで行われたスターカップでジュニア個人総合2位に。
小学校を卒業すると、新体操の強豪で中高一貫の、名古屋経済大学市邨を進学先に選んだ。それまで切磋琢磨した同期の仲間たちと、同じ学校でチームを組んで全国を戦いたかったからだ。