薬物まみれのケニア リオ五輪「出場辞退」に言及の笑止

公開日: 更新日:

 ジカ熱騒ぎが収まっても、おそらく五輪の舞台には立てないだろう。複数の英国メディアによれば、国際陸連のコー会長は、ドーピング違反が相次ぐケニアが世界反ドーピング機関(WADA)から「不適格組織」と認定された場合、リオ五輪の出場を停止する処分を科すこともあると言ったという。

 陸上王国ケニアは、過去3年で薬物違反による資格停止処分が40人以上も出ている。国ぐるみのドーピングが発覚したロシアはすでに暫定資格停止処分を受けているが、ロシアとケニアは揃ってリオ五輪から「除外」されそうだ。

 ケニアといえば、昨年8月の世界陸上では、金7個を含む16個のメダルを獲得。同国の五輪委員会のケイノ会長は今月9日、「(ブラジルで)ジカ熱の流行が拡大すれば、選手を連れていくリスクは冒さない」と述べ、8月のリオ五輪の出場辞退の可能性に言及していたが、何をバカなことを言っているのか。ケニアがWADAから「不適格組織」と認定されたら、リオ五輪はもちろん、2017年の世界選手権(ロンドン)にも出られないし、過去に手にしたメダルを剥奪されたり、賞金も返還しなければならない選手も出てくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…