「打倒中国」の日本女子卓球に立ちはだかる北朝鮮の厚い壁
今年8月開幕のリオ五輪で日本のメダル有力種目の一つに挙げられている卓球女子団体。団体で史上初の銀メダルを獲得したロンドンに続く表彰台は厳しいかもしれない。
3日、28日に開幕する団体世界選手権(マレーシア・クアラルンプール)に向けた壮行会が行われ、主将の福原愛(27)は「リオ五輪前の最後の団体戦。銀メダル以上を獲得できたら五輪につながると思う」と話した。
ロンドン五輪後、男女とも「打倒中国」を目標に掲げ、リオでの金メダル取りに向けた強化を図ってきた。世界ランクは中国に次ぐ2位(男子は3位)をキープ、村上恭和女子代表監督は「(実力は)少しずつ近づいている」と手応えを口にしているが、伏兵に足をすくわれかねない。各国が警戒する北朝鮮のことだ。
政府の方針もあり、国際大会への出場機会は限られるが、代表選手は実力派が揃う世界最高峰の中国スーパーリーグでプレーしており、日頃から卓球の本場で腕を磨いているという。
現在の世界ランクは9位ながら、卓球関係者によれば実質的には2~3位に位置するそうだ。