松坂も渡米初年に洗礼…マエケンを待つ球審の“新人いじめ”
オープン戦での好投が続くルーキー右腕に難題が持ち上がった。
ドジャース・前田健太(27)が10日(日本時間11日)のアスレチックス戦で3回を2安打無失点。オープン戦初勝利をマークしたが、メジャーの洗礼を浴びた。
この日、主審を務めたアルフォンゾ・マーキスはストライクゾーンが狭く、外角の微妙なコースはことごとくボールの判定。一回を投げ終え、バッテリーを組んだベテラン捕手のエリス(34)から「今日のアンパイアはストライクゾーンが極端に狭い」とアドバイスされて二回以降は対応できたという。
マーキス球審は相手投手にも同様に厳しい判定だったが、メジャーでは審判の新人いじめとも取れる嫌がらせが珍しくない。
新人投手の場合、極端にストライクゾーンが狭くなり、際どいコースは片っ端からボールと判定される。審判の中には差別主義者もいて、アジア人選手に対して厳しいジャッジを下す者も少なくないという。
ストライク、ボールの判定だけならまだしも、明らかな嫌がらせもある。レッドソックス移籍1年目の松坂(現ソフトバンク)は、プレートを外して額の汗を拭っただけで不正投球を疑われて注意されたこともあった。メジャー実績がないのに100億円右腕として鳴り物入りで入団しただけに反感を抱く審判は少なくなかったからだろう。
前田もルーキーながら開幕から先発陣の一角を担うだけに、老獪な審判の格好のターゲットにされる可能性はある。
前田はオープン戦2試合の登板で、メジャーのマウンドや公認球に適応したことを証明した。1年目から結果を残すには審判への対応も欠かせない。