広島ファンも注目 マエケンの譲渡金「24億円」の使い道
「これで本当の意味合いで前を向いていける。彼のスライダーと制球があれば大丈夫」
ドジャースと契約した前田健太に、広島の松田元オーナー(64)がエールを送った。
今後、広島はドジャースから2000万ドル(約24億円)の譲渡金を受け取る。その一部は、キャンプ地の日南市(宮崎県)、沖縄市への寄付に加え、地元広島に還元することで調整しているそうだ。
広島は市民球団としてスタートし、今もそのイメージがあるだけに県民、市民はカネの使い道にも注目している。
昨年、広島の観客動員は球団新記録となる211万人。グッズの売り上げも大きく伸ばした。広島県の人口は約280万人。割合から考えればとんでもない数字といえる。
また、本拠地のマツダスタジアムは広島市の所有物であり、総工費約90億円のうち、国交省のまちづくり交付金が約7億円、広島市、広島県、財界が約46億円を負担した。「たる募金」で市民などから1億2000万円の寄付も集めた。
球団も毎年、球場使用料を払っているとはいえ、他球団と比べても広島は一般市民におんぶに抱っこである。
だからこそ球団も地元への還元を検討しているわけだが、マエケンの置き土産は市民、県民のため、そして戦力強化のために使うべきだろう。