本番で凶の可能性も ドジャース前田“強気”が招いた初失点
自らの性格が災いしかねない。
ドジャース・前田健太(27)が15日(日本時間16日)のホワイトソックス戦で3回3分の2を4安打2失点(自責0)。オープン戦9イニング目での初失点は四回1死から味方の拙守が絡んだものだが、前田の強気な性格も裏目に出たと言っていい。
2死二塁から8番アビラを2ストライクと追い込みながら、際どいコースを4球続けてボールと判定された。自信を持って投じた外角低めを取ってもらえず、冷静さを失ったのだろう。バッテリーを組んだベテラン捕手のエリス(34)のサインに立て続けに首を振って、外角寄りの単調な配球に。アビラを歩かせ、ピンチを広げると、続くシャックには置きにいった直球を痛打された。試合後に前田が「球が高くなった。ああいう球は気を付けたい」と振り返った通り、完全な配球ミスだった。
前田と親しい関係者によれば、広島時代からマウンド上で意固地になるのは珍しくなかったという。自信を持って投じた球を打たれたり、ボールと判定されると、あえて同じ球種やコースを続けるケースもあった。日本では抑えられても、メジャーの打者相手に単調な投球が通用するとは限らない。相手に配球が読まれれば、球威や力でねじ伏せるタイプではないだけにメッタ打ちに遭う可能性もある。