剛速球がアダ? シリーズの命運握る“大谷後”のハム先発陣

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 剛速球が「諸刃の剣」となるかもしれない。

 日本ハムの鍵を握るのはやはり、最速165キロを誇る大谷翔平(22)だ。今シリーズは初戦を含めた2度の先発が予想されるだけに、広島は大谷対策に時間を割いた。打撃練習ではピッチングマシンを高さ20センチの台に乗せて角度をつけ、さらに1メートル手前に置くなど、165キロ打ちに注力した。

 大谷がそれを跳ね返し、ピシャリと抑えれば言うことはないが、大谷が剛速球を投げれば投げるほど、2戦目以降の先発陣を泣かせることになるというデータがある。

 今季20試合に先発した大谷の登板日翌日の先発投手の成績を見ると、その防御率は4.50。昨季も同じケースで4.70と打ち込まれているのだ。

 今シリーズで大谷の後に投げるのは有原か増井といわれている。ともに速球を武器にする本格派右腕だが、球速と球威は大谷より落ちる。たとえ初戦で大谷が抑えたとしても、2戦目以降は剛速球に目が慣れた広島打線を利することになる可能性があるわけだ。

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