DHからリリーフ本当にない? 心配される日ハム大谷の酷使
本当にそう言い切れるのか。16日のCSファイナルステージ5戦目、日本ハムの栗山監督は試合後に「二度とこんなことは起きない」と話した。「こんなこと」とは、DH出場から九回のマウンドに上がった大谷翔平(22)の起用法だ。
3点リードも、抑えのマーティンは不在。勝てば日本シリーズ進出、負ければ翌日の最終戦にズレ込む。その場合は初戦に先発した大谷と2戦目先発の増井をリリーフ待機させる案もあったそうだが、「どうせならここで勝ち切りたい」と思うのは当然だろう。
問題は大谷の肩とヒジだ。吉井投手コーチは試合後、「送り出した側としては、故障が怖い。無事に(ベンチに)帰ってきてほしいと思った。これを続けたら壊れるよ」と懸念したが、先発で7回102球を投げた12日から、1イニング限定とはいえ中3日で登板。しかも、直前まで野手として試合に出場していた。いくら大谷がタフでも、吉井コーチが心配するのも無理はなかった。
しかし、果たして本当に「二度とない」のだろうか。なにせ、守護神のマーティンはいまだ不安が残る。左足首痛は9月上旬の負傷が再発したもの。ソフトバンクとのCS2戦目では1点リードを守り切れず、3失点と炎上した。仮に広島との日本シリーズで3勝3敗、リードした7戦目の九回でも大谷を投入しないと言い切れるのか。