「WBCは来年で最後」 米報道に込められた日本への“脅し”
米メディアが「WBCは来年で最後」と騒いでいる。
米CBSスポーツ(電子版)が「WBCはおそらく来年が最後」の見出しを掲げれば、米ヤフースポーツもWBC消滅の可能性を報じた。ある記者のツイートがきっかけとはいえ、雪崩を打ったようにWBCがなくなるという報道が米メディアを賑わせているのだ。
米国内での盛り上がり方がいまひとつで、思ったような収益が上がらないのが「来年で最後」の理由だという。
WBCの開催時期はメジャーのスプリングトレーニングと重なる。米メディアやファンの関心事はもっぱら各球団の新戦力や仕上がりぶりで、報道もスプリングトレーニング中心。WBCの報道はスペースの片隅に追いやられている。WBCの米国代表にしても野手はともかく、主力投手の出場に関しては各球団が開幕後に備えて暗にブレーキをかける。
過去3回の大会中、優勝は日本が2回、ドミニカ共和国が1回。ベストメンバーを組めない米国代表が日本をはじめとするアジアや中南米諸国の後塵を拝するわけで、米国内で盛り上がりに欠けるのは当然かもしれない。