マーリンズとも思惑一致 イチローまさかの18年WBC出場へ

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「彼が出たいというのなら球団として全力でバックアップするつもりだ」

 マーリンズのマイケル・ヒル球団本部長が来年3月のWBCに関してこう言っている。「彼」とは来季メジャー17年目を迎えるイチロー(43)のことだ。

 メジャーでは開幕前の故障を恐れてWBCへの選手派遣に難色を示す球団が少なくない。例えばドジャースのザイディGMは、前田健太(28)の出場について「終盤に疲労がみえた。始動が早まるのは心配だ」とコメント。ヤンキースのキャッシュマンGMは、右肘靱帯部分断裂を患った田中将大(28)に関して「健康を維持できるようであれば、(出場は)問題ない」と話している。

 メジャーリーグ(MLB)にとってWBCはあくまでカネ儲けの場。各球団にとっては何よりレギュラーシーズンが大切で、本番前に選手にケガでもされたらたまったもんじゃないというのがフロントの正直な気持ちなのだ。本来なら主力の出場なんてとんでもないと言いたいところだが、主催はMLBだけにそうもいかない。そんな事情が「心配」「健康なら」といった歯切れの悪さにつながっている。「出場は問題ない」というのは建前なのだ。

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