スター選手が続々と名乗り メジャーがWBCではじく皮算用
来年3月のWBC米国代表にメジャーを代表する選手が続々と名乗りを上げている。
14日(日本時間15日)には今季レンジャーズでダルビッシュ有とバッテリーを組んだメジャーを代表する捕手の一人であるジョナサン・ルクロイ(30)が参加を表明。ルクロイ以外にもサイ・ヤング賞右腕のナショナルズ・シャーザー(32)、2年連続2冠(本塁打、打点)のロッキーズ・アレナード内野手(25)ら実績のあるメンバーが名を連ねている。
米国は過去3大会で09年の4位が最高。今大会はジョー・トーリ氏(現MLBチーフベースボールオフィサー)がGMを務め、タイガースなどで通算3度の最優秀監督賞を受賞したジム・リーランド氏が指揮を執る。今後はトーリGMが先頭に立って各球団との交渉に当たり、ドジャースのサイ・ヤング賞左腕カーショウ、昨年の新人王のカブス・ブライアント内野手らも含めたドリームチームを編成して本大会に臨むという。
もっとも、米国の最強チーム編成はポーズに過ぎない。MLBはかねて「五輪よりWBC」のスタンスを崩さなかった。すでに野球が追加種目として実施される20年東京五輪へのメジャーリーガー派遣に関してもロブ・マンフレッド・コミッショナーは「(8月の)開催時期が理想的ではない」と難色を示している。米国は24年の開催都市にロサンゼルスが立候補しており、仮に選ばれても、実施種目として野球が継続されても現役大リーガーの派遣を見送るのは明らかだ。