OP戦の不振を払拭 阪神ロサリオの活躍は「巨人サマサマ」
「しばらく打てる感じはしない」
開幕直前、ライバル球団は阪神のロサリオ(29)をこうみていた。
新4番の期待を一心に背負うも、オープン戦は13試合で打率.143、1本塁打、4打点にとどまった。セ球団関係者が言う。
「ボールになる変化球で攻め続けられたことで我慢できなくなり、ボール球に手を出し始めた。その結果、上体が突っ込み、打てなくなった」
もっとも、キャンプの紅白戦、練習試合ではバカ当たりするなど、能力の片鱗は見せていた。
「眠らせておかないと痛い目に遭う。軽々とスタンドに運ぶパワー、逆方向に打つ技術もある。野球に対する姿勢もいい。全力疾走するし、出塁すれば常に次の塁を狙おうとうかがっている。打者のタイプは違えど、2010年に214安打したマートンの1年目もそうだった。1年目から大活躍しても何ら不思議ではない選手です」
とは、前出の関係者だ。
金本監督は助っ人を我慢して起用し続けるタイプではない。昨季途中に入団したロジャースは速球に対応できないことを理由に、早い段階で見切りをつけられた。ロサリオはオープン戦で日本の投手に対応できなかった。いくら潜在能力が高くても、10試合、15試合と低空飛行が続けばいずれスタメンから外れ、二軍落ちするとみる向きもあった。