DeNAの大黒柱が獅子奮迅 筒香に任された「四刀流」の働き
DeNAは昨季、リーグ3位からCSを制して19年ぶりに日本シリーズ進出。今季は強力打線に加え、投手陣の安定感から優勝候補にも挙げられているが、3月に入り、先発陣が次々に故障。今永、ウィーランド、浜口の3人を欠く非常事態で30日のヤクルトとの開幕戦を迎えた。
そんな中、主将の筒香嘉智(26)は早くもチームの大黒柱としてフル回転している。この日の試合前には、ロッカールームで「チーム一丸となってリーグ優勝を目指そう。僕たちはまだ経験していないけど、1年だけ優勝しても意味がない。3年、5年と優勝して本当に強いチームになろう」と選手にゲキを飛ばした。
“打撃コーチ”の役割も担う。7番・右翼で開幕スタメンに抜擢されたドラフト2位の神里和毅(24)には、こんな金言を送っていた。
「プロの投手のスピードにうまく対応できずに苦労していたら、オープン戦に入って筒香さんが『(ボールに対する)目切りが早い』と言ってくれた。そこから徐々に速い球に対応していけるようになった」(神里)
開幕投手を任された石田は、何度も食事に誘われている。石田はこの日、5回5失点と結果を残せなかったが、若い先発陣を引っ張る責任感とプレッシャーを感じていた左腕を“メンタルケア”。筒香は「(石田は)平気で断ってくる」と言うが、投打の若手にも目を配っているわけだ。