エ軍大谷を容赦なく内角攻め 初対戦強豪3球団の怨恨と因縁
昨年のワールドシリーズを制したアストロズは、ルーノウGMが大谷獲得に熱心だった。「データ野球」で頂点に上り詰めた同GMは14年の来日時から大谷に目を付けていて、投手だけでなく野手としての出塁率や長打率の高さに注目していたそうだ。16年からはスカウトが密着マーク、熱意は本人にも伝わっていただけに、面談した7球団から漏れたショックは察してあまりある。しかも選んだのが同地区のエンゼルス。ショックが怒りに変わって大谷に向かうのは時間の問題だろう。
■ニューヨークメディアも怒り心頭
そして大谷を獲得できなかった落胆ぶりが、どの球団より大きいといわれるのがワールドシリーズを27回制しているヤンキースだ。
なにしろ、キャッシュマンGMは13年オフに田中将大を獲得する以前から「オオタニ」と連呼していたほど。昨年の新労使協定で25歳未満の選手の契約総額が制限される以前には、大谷獲得用の資金をプールしていたともいわれる。昨季もシーズン中に来日、大谷を直接、視察する熱の入れようだった。米メディアの間でも本命視されながら結局、7球団からも除外された。