エンゼルス大谷の指先を蝕むアナハイムの気候と自身の体質
二刀流右腕についに土が付いた。
エンゼルス・大谷翔平(23)が、17日(日本時間18日)のレッドソックス戦(アナハイム)に先発し、2回を1本塁打を含む4安打3失点、2四球。メジャー3戦目のマウンドで初黒星を喫した。
この日の大谷は、立ち上がりから制球に苦しんだ。ストレートの最速は160キロをマークしたものの、ときおり高めにすっぽ抜けた。スライダーは相変わらずコントロールできず、最大の武器のスプリットはホームベースのはるか手前でワンバウンドするシーンもあった。
レッドソックスのコーラ監督は「ボール球に手を出さずに、ストライクゾーンに来た球をとらえることができた。今年、取り組んできたことだ」とニンマリ。要するにボール球を見極められ、カウントを取りにいった甘い球を痛打された格好だ。
制球が定まらなかった最大の原因は、右手中指のマメ。マウンド上でしきりに指先に息を吹きかけていた大谷は、「(中指のマメは)前回の登板(8日のアスレチックス戦)から少しあった。いける感じだったが、試合のレベルで投げたときに、少し良くない部分があった」と説明。今後に及ぼす影響について「一日一日様子を見て、あとは通常通り回っていく準備はやっていく」と話したが、今後もマメに悩まされる可能性は否定できない。