二刀流がゆえの弊害…DH・代打の大谷は“潰し利かない”選手
開幕直後、エンゼルスの大谷翔平(24)が本拠地のロサンゼルスはもちろん、全米に与えたインパクトは大きかった。
投げて160キロ、打って150メートル弾。米メディアはこぞって「ベーブ・ルースの再来」「100年ぶりの二刀流」と持ち上げた。
それから2カ月後、大谷は右肘靱帯部分断裂で故障者リスト入り。現在も投手として復帰のメドは立たず打者に専念している。それでも本拠地エンゼルスタジアムの打席に入ると、主砲のトラウト(26)に勝るとも劣らない歓声を浴びている。二刀流のインパクトがいかに大きかったかを物語っているが、「大谷が一刀流になったいま、首脳陣や周囲の評価は開幕当初と変化してきた」と放送関係者がこう続ける。
「投げて打って両方やっているうちは使い勝手の良い選手でした。けれども野手しかできないとなると、見方は百八十度変わる。エンゼルスはベンチ入り25人中、野手は大谷も含めて13人。ただでさえカツカツの人数でやっているところにもってきて、守れないのは大谷ひとりです。起用法はDHか代打に限定されるうえ、ソーシア監督は膝痛から復帰したベテランのプホルス(38)を一塁だけでなくDHで起用するケースが増えると明言している。大谷は守備に就けないから代打なら1打席だけだし、起用法はますます限られる。チームでいま、最もつぶしの利かない選手なのです」