揺れるエンゼルス 大谷“二刀流”今季復帰は白紙の可能性
エンゼルス・大谷翔平(24)が22日(日本時間23日)のアストロズ戦に「5番・DH」で出場。
ア・リーグ西地区のライバル相手に3戦連続でスタメンに名を連ねると、七回の第4打席に遊撃への詰まった当たりが内野安打となり、4打数1安打1四球、2得点だった。
クリーンヒットこそ出なかったが、この日の大谷は足で魅せた。二回、相手先発右腕のマクラーズから四球で出塁。続く、キンズラーの打席でエンドランのサインにスタートを切ると、キンズラーの打球は左翼フェンスを直撃。左翼ゴンザレスが打球を処理する間に快足を飛ばして、最後はスライディングで生還。自軍が先制を許した直後に足を生かして同点のホームを踏んだ。
前日にはサイ・ヤング賞右腕のバーランダー相手に二塁打を放って攻略。機動力を含めて攻撃面で結果を残す大谷を巡り、地元紙の報道では連日のように「今季は打者に専念すべき」との論調が目立つ。チームは100試合を終えて50勝50敗の勝率5割ながら、首位アストロズと15ゲーム差の地区4位に沈んでいる。地区優勝はおろか、2チームが勝ち上がるワイルドカードでのポストシーズン進出は絶望的。早々と再建モードに切り替えて、右肘に不安を抱える大谷を投手として起用するよりも、「来季に向けてシャットダウンさせるべきだ」という意見が大半を占めているのだ。