二刀流がゆえの弊害…DH・代打の大谷は“潰し利かない”選手

公開日: 更新日:

「それでもエンゼルスは今後も大谷を使わざるを得ないでしょう」とスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「もはやプレーオフ進出は絶望的。チームは完全に再建モードに入っています。本来ならトレードで若手有望株を獲得したり、マイナーから若手を引き上げて来季に向けたテストをしたりするのですが、エンゼルスには他球団が欲しがる主力選手も、マイナーの若手有望株もいない。かといって、特に野手はトウの立ったベテランの高給取りが多く、オフに大金をつぎ込んだ補強も期待できません。つまり現有戦力でやりくりする以外にないのです。中でも先発のリチャーズ、ラミレス、シューメーカーは故障で来年の前半戦まで投げられないため、大谷には来季、開幕からエースとして投げてもらう必要がある。数少ない若手野手としても貴重な存在なのです。なので今季は肘の負担を考慮して投げさせず、打者として5番に加えて2番も打たせて適性を見ているのでしょう」

 これがワールドシリーズ制覇を目指す強豪ならともかく、いまのエンゼルスはそうではない。どんなに使い勝手が悪くても、大谷の二刀流を脅かす選手はいないし、今後も加入しそうにない。打つだけの選手としては数字が物足りなくても、首脳陣は大谷に頼る以外にないのだ。大谷は入ったチームに恵まれたということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭