二刀流がゆえの弊害…DH・代打の大谷は“潰し利かない”選手
それでも大谷がケタ違いに打ちまくっているならまだしも、日本時間30日現在、打率.260、9本塁打、25打点。7月以降は打率.207、直近1週間は.130と精彩を欠いている。
DHの使えない敵地の交流戦に加えて、最近は相手先発が左腕だとスタメンを外れるようになった。打つだけの選手にしては物足りないと首脳陣が判断するのも無理はない。
■現有戦力でやりくりするしか…
投手陣の窮状も大谷にはマイナスに作用する。
開幕時の先発で、現在もローテーションを守っているのは左腕のスカッグスひとり。エースのリチャーズが右肘靱帯損傷で戦列を離れるなど、故障者が続出している。本来はリリーフのマグワイアやペーニャが先発に回っているのが実情で、29日のマリナーズ戦はそのペーニャが先発するも1死しか取れずに7失点で降板。試合後のソーシア監督は「野手を登板させる必要もあった」と話している。猫の手も借りたい状況だけに、打つことしかできない大谷の存在が悪い意味でよりクローズアップされてしまうのだ。