打者大谷の意外な特徴 相手内野陣が極端シフトを敷くワケ
大谷翔平(24)は打つことにかけて、底知れぬパワーの持ち主だ。
その飛距離には同僚で現役最多本塁打のプホルス(38)や、MVP2回のトラウト(26)も舌を巻いているし、打球の速度もケタ違い。去る28日(日本時間29日)のマリナーズ戦で放った右翼フェンス直撃の二塁打の速度は約182キロ。昨季のメジャーで打球がそれだけの速度に達したのは全体の0・24%にすぎないし、見ていたソーシア監督は「外野フェンスに穴が開くんじゃないかと思った」という。
さて、そんなパワーヒッターの大谷に打者として意外な特徴がある。それはフライアウトに比べてゴロアウトが圧倒的に多い点だ。
28日時点のゴロアウト45に対し、フライアウトは30。ゴロアウトをフライアウトで割った数値の1.5は、エンゼルスのレギュラーの中で最も多い。大谷はつまり内野ゴロに仕留められる確率が異常に高いのだ。
ちなみに松井秀喜はヤンキース1年目、打者の手元で沈む速球のツーシームに手を焼き内野ゴロを量産。ニューヨークメディアから「ゴロキング」と揶揄された。大谷も松井同様、ツーシームに苦しんでいることになる。
相手内野陣は大谷が打席に入ると極端なシフトを敷く。中には二、三塁間に遊撃手1人というケースもあるが、大谷がゴロマシンということを考えればそれも納得か。