大谷もVTR室に缶詰? エンゼルス新打撃コーチは映像オタク
エンゼルス・大谷翔平(24)の打撃面の上司が決まった。
ブラッド・オースマス監督、ダグ・ホワイト投手コーチに次いで、打撃コーチにジェレミー・リード氏(37)が就任。今季、チーム打率2割4分2厘と低迷した打線のテコ入れを図る。
現役時代にマリナーズでイチローと同僚だったこともあるリード新コーチ。選手時から若手の面倒見の良さを評価され、ダイヤモンドバックスを最後に引退した2013年に、古巣ブルワーズのマイナーの巡回打撃コーチに就任した。
ブルワーズでは、主に若手選手を指導すると同時に、故障でマイナー調整する選手の復帰を手助けした。16年にエンゼルスの打撃コーディネーターに就いてからは、映像を駆使した指導を導入。打撃練習の際に、身ぶり手ぶりでアドバイスするだけではなく、選手がイメージしやすいよう、好不調時の打撃フォームを比較したビデオを作成するなど、その丁寧な指導には定評があった。
今季は、主に不振や故障で降格した選手の再生を補助。開幕から絶不調(50試合で打率1割4分5厘、1本塁打)だったカルフーン外野手が脇腹痛もあって6月にマイナー降格した際には、故障再発を防ぐため、上半身に頼った打撃フォームの矯正を行うと同時に、変化球へのタイミングの取り方など、基本的な部分の見直しを図ったという。この時も、リード氏はアリゾナ州の球団施設で映像をもとにした指導を行っている。