163kmにプロ驚嘆でも 佐々木朗希に「大船渡高」ゆえの不安

公開日: 更新日:

 野球学校出身の選手には、高校時代の酷使がたたってプロ入り時にはすでに肩肘がボロボロだったなんてケースも少なからずある。佐々木にその心配はなさそうだが、プロでやっていくだけの基礎体力やスタミナが不足している不安はぬぐえないというのだ。

■精神面にタフでも挫折

「精神面の不安もあります」と言うのはパ・リーグのスカウト。

「野球学校はエース争いひとつとっても熾烈。実力以外の部分、例えば足の引っ張り合いなども含めて、そこには過酷な競争が存在するし、それを勝ち抜いて初めてエースナンバーを背負える。プロはそんなエリートばかりの集団、まさに生き馬の目を抜く世界です。野球学校の生存競争を勝ち抜いた精神的にタフな選手ですら、挫折を経験する。そんなプロの世界で、甲子園に出たことすらないフツーの公立校出身の選手が果たして過酷な競争を勝ち抜けるのか、精神的にめげてしまうのではないかという不安はあります」

 近年、公立の伝統校や私学の甲子園常連校以外の高卒選手が、ほとんどプロで大成していないのは、それなりの理由がありそうなのだ。

 U18日本代表1次候補は7日、奈良県などで行われた3日間の合宿を打ち上げ。佐々木はキャッチボールなど軽めの調整で、「いい刺激をもらえました。世界一になるには相当な覚悟がいると分かった。今回の合宿を糧にして頑張りたい」と話した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  3. 3

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  4. 4

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕

  2. 7

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  3. 8

    「24時間テレビ」大成功で日テレが背負った十字架…来年のチャリティーランナー人選が難航

  4. 9

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 10

    日本ハム新庄監督は来季続投する?球団周辺から聞こえた「意味深」な声