163kmにプロ驚嘆でも 佐々木朗希に「大船渡高」ゆえの不安
去る6日、U18日本代表合宿の紅白戦で、163キロを投げた佐々木朗希(大船渡・岩手)がスポーツマスコミを賑わせている。
全国から集めた選りすぐりの高校生相手に2回を投げて6者連続三振。計25球中、ストレートの14球はすべて150キロ超え、うち3球が160キロを超えた。辛うじてバットに当たったファウルは2回。打球がフェアグラウンドに飛ばなかったのだから、ネット裏の日米12球団44人のスカウトが仰天したのは無理もなかった。「松坂だってマー君だって(打球は)前に飛んだ」と舌を巻いたのは巨人の長谷川スカウト部長だ。
佐々木が飛び抜けた素質をもった投手なのは間違いないが、そんな163キロ右腕をもってしても甲子園には届かない。大船渡は先のセンバツの出場校を決める際の参考資料となる昨秋の秋季岩手県大会準決勝で盛岡大付に5―7で敗退。172キロのマシンを実際のマウンドより6メートル手前に置いて目を慣らす特訓の前に4長打を含む10安打7失点と打ち込まれた。昨夏の岩手県大会は3回戦で敗退している。
■スタミナや体力