権藤博の「奔放主義」
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佐々木朗希よ…せめてあと1年、吉井監督の下で準備期間を過ごせなかったのか。メジャーはそんなに甘くない
吉井監督の心配はよくわかる。ポスティングシステムでのメジャー挑戦が決まったロッテの佐々木朗希(23)について、「まだまだすごいピッチャーになる」とエールを送りつつ、こうも口にしていた。 「厳し…
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なぜ日本シリーズは試合のテンポが悪いのか? 日米の頂上決戦で彼我の差を感じる
日本シリーズ開幕の数日前、思わぬ大役が舞い込んできた。「10月26日の第1戦、権藤さんに始球式をやって欲しい」というのである。 監督を務めた横浜(現DeNA)が、38年ぶりの日本一に上り詰め…
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中日、阪神の新監督へ…立浪野球、岡田野球の継承なんて考えるな
本心ではないだろう。 来季の中日新監督に決まった井上一樹(53)の就任会見。何度も「立浪監督」と前任者の名前を口にし、「立浪監督が育て、磨き続けた原石を受け継ぐ」と言っていた。阪神の新監督に…
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今江監督が1年で解任? 楽天の根本的問題とは…本当の意味でのGMが球団内にいるのか
1日のロッテ戦に敗れて楽天の4位が確定すると、翌日のスポーツ紙には一斉に、「今江監督、来季白紙」の文字が躍った。 就任1年目の今江敏晃監督(41)は2年契約の1年目。さすがに、たった1年で解…
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日本ハム新庄監督はやはり「ただの傾奇者」ではない CSでどう戦うか興味と期待を抱かせる
私はクライマックスシリーズ(CS)反対論者だ。このコラムでも何度も書いている。ペナントレースの価値を毀損する愚策という考えに変わりはないが、今回だけは持論を横に置こうと思う。 2位でのCS進…
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ベンチの新井監督の表情が物語る広島の強み…「あの戦力」で優勝争いを牽引できる理由とは
3日のDeNA戦で広島の先発・森下暢仁が4回5失点でKOされた。巨人に阪神を含めた優勝争いが佳境に入る中、今後は下位球団相手の取りこぼしが命取りになりかねない。投手の東克樹に適時打を打たれるなどした…
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中日・髙橋宏斗とロッテ佐々木朗希、どっちが上か…メジャーで成功し大金を稼ぐ条件とは
防御率0点台の圧巻投球を続ける中日の髙橋宏斗(22)の投球フォームは少し変わっている。 左足を上げ、踏み出すと同時に右腕はもうトップの位置にある。セットポジションで胸の前に置いた腕をそのまま…
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中日・根尾昂は責められない。定石を度外視、一貫性も覚悟もない指揮官の大問題
中日の根尾昂(24)が4日の広島戦に先発、3回6失点でKOされた。 先頭打者をストレートの四球で歩かせた初回に5失点。正直、球威も制球力も厳しいものがあったとはいえ、根尾を責める気にはなれない。 …
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巨人阿部監督の「ディフェンス野球」に欠けているピース 戦いぶりも捕手らしさが出ているが…
名古屋の自宅を整理していたら、スコアカードの束が出てきた。たまたま目に留まった1枚を手に取ると、【2013年4月30日、中日-巨人戦=ナゴヤドーム】とあった。当時、巨人のエースナンバー「背番号18」…
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巨人・菅野智之「打者を差し込むひとタメ」…復活が証明する投球フォームの極意
「今年はいいですよ」 「そんなものは見れば分かる。心配ない」 2月のキャンプ中、巨人の菅野智之(34)とそんな話をした。 昨季は4勝8敗、防御率3.36と苦汁をなめた男が、今季は…
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天才は天才を知る...阿部巨人「普通はしない、できない」坂本勇人の二軍降格
普通はしない、できない。坂本勇人(35)の二軍落ちである。 ケガをしたのならいざしらず、再調整での登録抹消だというのだから、阿部慎之助監督も思い切ったことをやった。 ここまで、打率.…
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巨人阿部監督よ、バルドナードの抑えは無理がある…先発からの配置転換もひとつの手
これでは、ベンチも選手もたまらない。立て続けに勝ち試合をフイにした巨人のことだ。 11日の楽天戦では七回まで6-2とリードしながら、終盤に失点を重ねてサヨナラ負け。1日の西武戦でも1点リード…
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巨人の阿部監督は自分で自分の首を絞めている…犠打が内外にもたらす「仕事している感」の功罪
私のバント嫌いは、本欄の読者ならご存じのことだと思う。横浜監督時代、覇権を争ったヤクルトの野村克也監督に「権藤は野球を知らん」などと“口撃”されたものだが、信念は揺るがなかった。 なぜか。改…
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小久保ホークスが首位に立つ必然 突っ込みどころがなさすぎて少し意地悪な視線でウオッチしている
小久保裕紀監督(52)が率いるソフトバンクが好調だ。正直、彼を記事にするのは難しい。まともで真面目。やることに破綻がないから、突っ込みどころがないのだ。 今季、3番・柳田悠岐から4番・山川穂…
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日本の先発投手に改めて問いたい「もっと投げたくはないか」
開幕前、ロッテの吉井理人監督と話をした。 「あれだけの投手を中6日、中7日で使うのはもったいない。最低でも中5日で放らさにゃ」 と、佐々木朗希(22)の名前を挙げて、私は言った。これま…
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カブス今永昇太がMLB打者を翻弄する「の」の効用…独特な投球モーションが生む必殺の錯覚
メジャー1年目、カブスの今永昇太(30)が持ち味を発揮している。 初登板となった日本時間2日のロッキーズ戦で6回2安打9奪三振の好投で無失点に抑えて初勝利を挙げると、降雨の影響で4回降板した…
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巨人開幕投手・戸郷翔征はオープン戦防御率5.68でも心配無用 本当の勝負は夏場から
巨人の開幕投手、戸郷翔征(23)が心配されているようだ。 確かに、オープン戦ではピリッとしなかった。4試合で防御率5.68。3試合連続で失点し、29日の開幕を迎えた。結果は6回無失点の好投で…
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楽天「守護神・則本昂大」誕生の条件…カッコ良く試合を締めるのが抑えの仕事ではない
今季のプロ野球で特に注目している選手がいる。先発から抑えに転向する、則本昂大(33=楽天)である。 守護神の松井裕樹がオフに海外FA権を行使してパドレスに移籍。通算236セーブを挙げたその松…
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中日に「中田翔効果」…あとは立浪監督の的確な投手陣の運用含めたベンチワーク次第
今年も宮崎から沖縄へとプロ野球の春季キャンプを巡ってきた。 自宅のある名古屋を出発したのが2月12日。以前ならその時期はまだ、グラウンドを訪ねても、ブルペン投球やフリー打撃を眺めるのがせいぜ…
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画一的な日本の球春はもう飽きた…西武の「5日遅れ」キャンプインはいいことだ
松井稼頭央監督(48)率いる西武が、今年も2月6日にキャンプインした。2年連続で、他球団に比べて5日遅れのスタートだ。オリックスも2日に始動。球春到来を告げる2月1日のキャンプイン、というプロ野球の…